MEDIVA健康コラム

気にしてみませんか? 飲み物の温度

2016年11月01日(火)

朝夕の冷え込みも日に日に増し、一段と秋が深まってまいりました。
自動販売機の飲み物も温かいものが増えてはきたものの、冷たい飲み物を口にしている方
をよくお見かけします。
外気温が下がった中、冷たい飲み物を口にして、お腹が冷えて寒くなった経験をお持ちの
方もいらっしゃると思います。
涼しい季節でも、水分補給が大切なのはもちろんなのですが、その際に、飲み物の温度を
意識するとメリットがたくさんあることをご存知ですか。

人間の体は外気温に関係なく、体温を一定に保つ働きがあります。
私たちの体温は36.6~37度に維持されており、体の機能がうまく作用するようになってい
ます。昔から「冷えは万病の元」と言われていますね。

なぜ、体が冷えるといけないのでしょうか。
体温が1度下がると、免疫力は30%低下すると言われています。
免疫力が低下すると、がんやウィルスと戦う力が低下すると言われています。
これからの季節は風邪やインフルエンザなどの感染症に気を付けたいですね。

体温を1度上げることができれば、免疫力は高まり、代謝も13%上がると言われています。

体温を上げるには、体を動かしたり、入浴したり、ごはんを食べたりと様々な方法があり
ますが、一番手軽な方法は、温かい飲み物を口にすることです。
身近な飲み物には、緑茶やほうじ茶、紅茶、コーヒー、みそ汁やスープなどがあげられま
す。

胃腸の負担が軽くて、赤ちゃんからご高齢の方まで、安心して飲める白湯(さゆ)が一番
おすすめです。

飲むタイミングでも効果が違うのですが、一日の中で最も体温が下がる朝に特に飲んでい
ただきたいです。

 

<白湯(さゆ)の作り方> 50~60度くらいが飲み頃です
1. レンジで簡単すぐ飲める白湯

マグカップに水を入れる(7~8割まで)
電子レンジ500Wで1分半温める

2. 火にかけて作る白湯(水道水の場合)

鍋かやかんに水を入れて火にかける。
中の水が沸騰したら10~15分そのまま沸騰させておく。
火を止め、そのままゆっくり冷ます。

水筒に入れておけばいつでも飲めて、持ち歩きに便利です。
*ペットボトルの水や浄水器からの水でも差異はありません。
熱すぎると口の中をやけどする可能性があります。
カップを両手で包んで持てるくらいの温度でゆっくりお飲みください。

 

<簡単なアレンジ法>
キリッと生姜味にすると、さらに体を温める効果が期待できます。
すりおろしが効果的ですが、おろしチューブや粉末タイプが使いやすくて便利です。
調味料コーナーで手軽に買えます。

やさしい甘みで味わうには、黒砂糖やはちみつを少々(小さじ1杯程度)を加えてくだ
さい。
血糖値が高い方は加える量にご注意下さい。
温かい飲み物を飲むことで徐々に体が温まっていき、同時に腸も温められます。
温かい飲み物を飲んだ時にホッコリするのは、副交感神経が優位にはたらくリラックス効
果によるものです。

 

腸を冷やさないためにも、冷たい飲み物を飲む時には、ゆっくりかむように飲み込むこと
をおすすめします。
外気温が低い季節は、温かい飲み物を口にして体の中から冷やさないことを心がけていた
だけると、カゼをひきにくくし、疲労をためにくくすることにつながります。

尚、運動後や発熱などにより体温が上昇していて早めに冷やす必要がある場合は、冷蔵庫
で冷やした飲み物(5~15度)などで早めに体の熱を下げる温度の調整が必要です。

水分補給をつい怠りがちになるこの季節も、意識してこまめに温かい飲み物をとり、腸を
冷やさないで元気な毎日を過ごしましょう。

腸を温めるのは白湯だけではありません。寒くなると温かい飲み物の種類が増えてきます。

美味しく、心も体も温まる飲み物をお好みでお探しください。
(管理栄養士 大出 理香)