MEDIVA健康コラム

駆け出し産業保健師メディ子、まだまだ成長中!(3年目)~はじめての営業所訪問の巻~

2024年04月01日(月)

こんにちは、駆け出し産業保健師のメディ子です。

産業保健師として、いよいよ3年目になりました!

前回は、「健康セミナーの実施」についてコラムを掲載しました。
セミナー講師を務めたことで自分でも成長を実感しているところです。

さて、今回は営業所の衛生委員会に出席し、多くの学びがありましたので、
「営業所へ訪問の巻」をご紹介していきます。

駆け出し保健師として奮闘している方やこれから産業保健師になりたい!
と思っている方へ参考になれば嬉しいです。

私、駆け出し産業保健師のメディ子は、普段はA社(本社)で勤務をしており、
先日A社の人事担当者より「B営業所で、衛生委員会を立ち上げることになった」と言われました。
先輩保健師に話したところ、「衛生委員会に出席してみたらどう?
営業所の衛生委員会に出向いて、保健師の存在を知ってもらうことで、
今後保健師の相談を活用してもらえる頼ってもらえるなどメリットがあるよ」
と教えてもらいました。

この時のメディ子は、営業所の衛生委員会に出向くことのイメージがついていなかったのですが、
営業所の衛生委員会の出席に向けて、準備を進めていくうちに、
とても意義のある活動であることを実感していきました。

営業所訪問に向けて実施したこと

目的の設定と関係者への事前承諾

①「営業所の衛生委員会に出向くこと」の目的を明確にする
②保健師より、営業所の衛生委員会に出席し、保健師の存在を知ってもらうことで
どんなことが会社へ貢献できるかについて担当者へお伝えした
③後日、会社の担当者と再度目的や認識を合わせ、衛生委員会に出席する承諾を得た

保健師紹介のための事前準備

④当日の衛生委員会の際に、保健師とは何者かということを知ってもらうために、
5枚程度のスライドを作成した。内容は保健師の自己紹介、保健師がA社で、
日頃どんな業務をしているのか、健康相談の内容、また保健師と産業医の違いについてまとめた。
⑤4のスライドを事前に担当者へお送りしたところ、「紹介パートを予定していたので、
ぜひこのスライドでお願いします」と返答いただいた

下見

⑥少しでも当日の緊張をほぐすために、前日に会社の近くまで下見した
⑦当日を迎える

当日の様子

当日は、産業医の同席のもと、用意した資料をもとに保健師の紹介を行いました。
日頃、A社(本社)で行っている業務内容などをお伝えしました。
今まで自分がやってきたことでしたので、
そういった意味では、自信を持った気持ちで、話すことができました。

産業医や人事担当者からは、「メディ子さんは、日頃こういう働き方をしてくれています」
などその都度補足をしてくださり、終始、雰囲気も穏やかに進みました。

メディ子の発表が終わると、衛生委員会の出席者(管理職)より、
「実は、健康相談の件数を延ばしたいと悩んでいて、どのように工夫されていますか?」
という質問や別の出席者からは、
「保健師さんがいることをどのように社員に伝えると良いでしょうか?」
「どのように健康相談を活用すると良いでしょうか?」など質問をいただきました。

これらの質問に対して、保健師より、実際に健康相談件数を増やすことができた
工夫点を説明しました。

また、相談の窓口のハードルが高くならないように、気軽に相談をすることで、
セルフケアとしての活用の認識を持ってもらうことも大切であることを伝えました。

委員会終了後、予定していなかった職場巡視へお誘いいただき、
職場の様子を実際に目にすることができました。

巡視の際に感じたことは、営業所は本社のフリーデスクとは違い、固定デスクの職場であるため、
自分の席に物を置いている方が多く、職場全体で物の多さが気になり、
整理整頓の必要性を感じました。

拠点によって働き方や文化が違うことで、
同じ会社でも職場環境にも違いがあることを学びました。
本社しか知らなかった私としては大きな発見でした。

一緒に同行してくださった担当者の方から「大変有意義であったと思います。
また機会あれば、よろしくお願いいたします。」と連絡をいただいたことで、
無事に終了したことを実感しました。

営業所訪問から得た学び

1.「新しい提案のためには、目的の明確化と相手に伝えることが大事」

これはメディ子自身も感じたことですが、イメージのつかないことや目的を知る前は、
新しいことへは抵抗感を持ちやすく、まず誰もがデメリットやリスクを想像することが
多いと思います。
今回、会社側も同じ感情や抵抗感があったと推察しています。そこをいかに、
相手が納得しやすい方法で伝えていくことが大切であるのかを学びました。
そこには本当に大丈夫だろうかといった「不安」があることを念頭に、
不安の解消も出来るよう、目的の共有と相手の度量や立場に合わせた資料作成を行う
といった形で交渉したことで、スムーズに運べたと思います。

2.自分は何者かを開示すること

当日、横に座っていた産業医より、「顔も知らない人に相談しようと普通は思わないから、
こんな風にメディ子さんのことを知ってもらって、みんなに安心して相談してもらうと良い」
という言葉をいただきました。
産業医からこのように言われていたことが、まさに今回の営業所活動をした大きなねらいであり、
このような言葉を言ってもらえたことはとても嬉しかったです。産業保健師は、
従業員からすると事業とは別枠にいるような存在ですが、
だからこそ、「企業にいる医療職である自分の役割」を開示することで、
相手も安心して頼ってくれるものだと思いました。

3.チームの一員であることを意識する

産業保健師は、医療職でありますが、会社・組織の一員です。
会社側に寄り添う姿勢を見せないと、
どんどん会社から孤立してしまうなんてこともあると思います。
特に業務委託だと余計に別枠と捉えられがちですが、
会社や部署の方針と連動した方針を保健師も持っていることをベースに、
健康面のサポーターとして活動していることを開示し、
保健師で独走せず、組織・チームの一員であることを意識して関わることで、
会社や従業員の心に届く”働きかけの方法”を学ぶことができました。

おわりに

今回、営業所訪問を実現できただけではなく、終了後、担当者からもポジティブな
フィードバックをいただいたことで自分なりの手応えも感じることができました。
企業で働く保健師として、会社の健康の保持・増進のためにどんなことが
寄与できるのかを日頃から意識しておくことで、
業務の幅が広がり、会社への貢献度も高まると思いました。
スーパー産業保健師への道のりはまだまだこれから。駆け出し産業保健師メディ子、
今日も精進します!

●メディヴァの保健師は、会社・従業員に寄り添いながら、
専門性の高い産業保健活動を実施しております。メディヴァの産業保健サービス

●会社方針に即した保健師をお探しのご担当者様は、ぜひ一度お問い合わせください。
お問い合わせはこちら

●保健師のみなさま、ともに学び合い、成長できる環境をメディヴァはご用意しております。
ご興味ある方は、採用担当へお問い合わせください。