MEDIVA健康コラム

手洗いは「拭く」までがセット!乾燥から身を守る「仕上げ」の新常識

2026年02月25日(水)New

暦の上では春を迎えましたが、2月は1年で最も空気が乾燥し、ウイルスが活発になる時期ですね。
みなさん、外出先やオフィスで手を洗った後、どうしていますか?
「ハンカチを忘れたからパッパッと振って終わり」 「濡れたままスマホを操作」
「ズボンの後ろでゴシゴシ」実はこれ、せっかくきれいにした手を、
一瞬で「菌やウイルスがつきやすい状態」に戻している可能性があるのです。
感染予防の鍵は「手洗い」のその後にありました。

なぜ「濡れたままの手」は危険なの?


石けんで手を洗っても、水分が残っていると感染リスクは高まります。
それには2つの理由があります。

1.ウイルスは「水」が大好き

多くのウイルスは水分を介して移動します。手が濡れていると、
周囲にあるウイルスが水分を通り道にして吸い寄せられ、磁石のように手にくっついてしまいます。

2.バリア機能が低下する

濡れたまま放置すると、水分が蒸発する際に肌の潤いまで奪い、
手荒れの原因になります。乾燥した空気は、手荒れ(ひび割れ)を悪化させ、
そこがウイルスの絶好の「隠れ家」になってしまいます。

手がサラサラに乾いていると、ウイルスが吸着するための「足がかり」がなくなります。
この「乾燥によるバリア」こそが、最後の仕上げです。

シーン別!手を乾かすベストな方法は?

「乾けば何でもいい」わけではありません。より衛生的な順番でご紹介します。

【ペーパータオル】NO.1のおすすめ!

水分と一緒に、手洗いで落としきれなかった残存ウイルスを紙が物理的に
「絡め取って」くれます。
そのままゴミ箱へ捨てられるため、最も衛生的です。

【ハンカチ】清潔なものならOK

乾いた面でしっかり吸い取るのがコツ。濡れたままのハンカチを使い続けると、
中で菌が増殖しやすいため、毎日取り替える、あるいは予備を持つのが理想です。

【ハンドドライヤー】「最後まで」が肝心

最近、使用再開が増えていますね。ポイントは指の間まで完全に乾かしきること。
少しでも湿っていると逆効果なので、時間が足りない時はハンカチで仕上げをしましょう。

【自然乾燥】実はNG!

乾くまでの間にあちこち触れるとウイルスを吸い寄せるだけでなく、
手の温度を奪って冷えや手荒れを招きます。

今日からできる「感染ブロック」3ステップ

【STEP①】しっかり洗う(30秒)

石けんで指の間や手首まで洗い、流水でしっかりすすぎます。

【STEP②】水分を「押し拭き」する

ゴシゴシ擦るのではなく、タオルやペーパーで
「肌を優しく押さえるように」水分を吸い取ります。
指の股や爪の周りまでサラサラにするのがポイントです。

【STEP③】保湿でバリアを強化

乾燥する時期は特にハンドクリームが欠かせません。肌の表面をコーティングすることで、
ウイルスが侵入しにくい「強い肌」を作ります。

まとめ


「手洗いは、完全に乾ききるまでが手洗い」です。 洗面所を出る前に、
自分の手がサラサラになっているかチェックする。その数秒の習慣が、
あなた自身の健康を守り、ひいてはあなたの周りにいる大切な人々への
感染を広げないための「強力なバリア」になります。
まだまだ寒い日が続きますが、正しい「仕上げ」の習慣で、元気に春を迎えましょう!

MEDIVA 保健師


参考・引用元

  • 厚生労働省「手洗いの手順」
  • 日本医師会「感染症対策の基本」
  • 北川陽子、水田絵美、山田美紀、北川亜紀、山崎久美子、谷田明美、鈴木すずゑ. 「第1群3席手洗い後の手指乾燥法の検討~ペーパータオルとエアータオルを併用する乾燥法を検討して~」. 看護研究発表論文集録. 2004-11-02
  • 「石けん手洗い後にペーパータオルを用いた乾燥方法の除菌効果の検討」
    https://lib.laic.u-hyogo.ac.jp/laic/5/kiyo18/18-01.pdf