MEDIVA健康コラム

【参加レポート】新人産業保健師が体感したチームの熱量|メディヴァ産業保健チーム合宿2025

2025年12月01日(月)

こんにちは。メディヴァ産業保健チーム、新入職の保健師です。
先日、私たち産業保健チームの年に一度のビッグイベント、
「2025年 チーム合宿」が開催されました。
今回は、まだ右も左も分からない新入職の私が、初めて参加した合宿で何を感じ、
どのような刺激を受けたのか、フレッシュな視点でレポートをお届けします!

年に1回の産業保健チーム研究発表会

私たちの産業保健チームでは年に1回、土曜に全国から全員が一同に会し、
合宿を開催しています。
そこではペアになって取り組んだ研究16演題が発表される会で、
この日を新人ながら先輩方の研究発表を楽しみにしておりました。

産業保健師の視点:現場の「個」から組織の「チーム」へ

普段、私たち産業保健師は、それぞれの担当企業様のもとで活動しています。
日々、従業員の方々お一人おひとりの健康相談に向き合っていると、
どうしても視野が「個別の対応」に集中しがちです。
しかし、この合宿は違いました。
会場に集まった先輩たちの発表を聞いていると、「私たちが行っている健康支援は、
企業の組織作りそのものなんだ」という大きな視点に気づかされます。
普段は離れた場所にいても、私たちは「メディヴァ」という一つのチームで繋がっている。
そんな心強さを肌で感じた瞬間でした。

専門性を高める合宿の学びと事例検討ハイライト

今回の合宿では、専門的な事例検討から最新のAI活用まで、
多岐にわたるテーマが発表されました。
その中でも、特に新人保健師である私の心に深く残った学びをいくつかご紹介します。

1. メンタルヘルス支援:「評価」ではなく「気づき」を引き出すコーチング

メンタルヘルス対応や復職支援の事例発表でハッとさせられたのが、
「成果を出すための目標設定にとらわれすぎない」という視点です。
どうしても「結果」を急いでしまいがちな私たちに対し、
先輩たちは「本人の内発的な気づき」を大切にするコーチングのアプローチを実践していました。
「人を支えるとは、その人の力を信じて待つことでもある」。
そんな保健師としての深いマインドセットを学びました。

2. 両立支援の事例:「働くこと=生きがい」を支えるプロの覚悟

がん治療と仕事を両立される方への支援事例では、涙が出そうになるほど感動しました。
終末期という困難な状況下でも、ご本人の「働きたい」という想いに寄り添い続ける姿勢。
そして、企業側へも働きかけ、ご本人が輝ける環境を調整するプロフェッショナルな動き。
教科書だけでは学べない、「理想の産業保健師像」を目の当たりにした気がします。

3. 面談スキル向上:営業手法「SPIN話法」の産業保健への応用

驚いたのは、ビジネスの営業手法である「SPIN話法」を健康面談に応用するという発表です。
「医療職に営業スキル?」と最初は思いましたが、話を聞けば納得。相手のニーズを引き出し、
行動変容へ導くプロセスは、まさに私たちが日々悩みながら行っている面談そのものでした。
他分野の知見も柔軟に取り入れ、スキルアップを図る先輩たちの姿勢に、
大いに刺激を受けました。

心理的安全性の高いチーム環境と成長の場

正直に参加する前は、「経験の浅い自分がついていけるだろうか」
「議論に入れるだろうか」という不安がありました。
しかし、会場には「どんな意見もまずは受け止める」という心理的安全性がありました。
先輩たちは、私の素朴な疑問にも真剣に耳を傾け、経験に基づいたアドバイスをくれました。
「一人じゃない。困ったときはこのチームに頼ればいい」
そう思えたことが、今回の合宿での一番の収穫かもしれません。

今後の産業保健活動に向けて

合宿を終え、私の手元にはノートいっぱいのメモと、
明日からの業務へのモチベーションが残りました。
先輩たちが築いてきた知見を吸収し、今度は私が、目の前の従業員の方々、
そして企業様の元気を支える力になりたいと思います。
進化し続けるメディヴァ産業保健チームに、これからもぜひご注目ください!
(文:産業保健チーム 新入職メンバー)