MEDIVA健康コラム

駆け出し産業保健師メディ子、ただいま成長中!!~職場巡視編~

2022年09月15日(木)

はじめまして、駆け出し産業保健師のメディ子です。

憧れていた産業保健師になり、
半年…産業保健のフィールドに入ってみてわかる様々な業務があることに気づきました。
今回は、駆け出し保健師の目線で産業保健業務のアレコレについて
体験したことや学んだことをお伝えしていこうと思います。
同じく駆け出し保健師で奮闘している方やこれから産業保健師になりたい!
と思っている方へ参考になれば嬉しいです。

職場巡視に同行することになった!…当日までに何をやった?
産業保健師になって、最初に行った業務、それは「職場巡視への同行」です。

職場巡視とは、簡単に言うと職場の環境をチェックすることで、
産業医には月1回、衛生管理者には週に1回の実施が労働安全衛生規則で義務付けられています。

私の所属する健康管理室は先輩保健師が数名体制だったので、
職場巡視へ先輩保健師も一緒に同行してくれることになりました。
初めての業務だったこともあり、ほっとしたのを覚えています。
また、巡視前には一連の流れについてレクチャーを受けました。

レクチャーも踏まえ、職場巡視当日までに私が実施したことをご紹介します。

◆職場巡視の目的の確認

産業保健を考える中で欠かせないのが「労働衛生の3管理」です。
労働衛生の3管理は作業環境管理、作業管理、健康管理で構成されており、
産業保健で行う業務がこの3管理のどこかに当てはまります。
参考書を活用し、職場巡視は労働衛生の3管理のうち、
主に作業環境管理と作業管理に当てはまることを学びました。

◆職場巡視での視点の確認

「職場巡視チェックリスト」を使い、職場巡視でどこを見るかをまず確認しました。
私は健康管理室で使用していたチェックリストを使いました。
また、職場巡視を行う場所がどんなところか、先輩に聞いたり、
過去の記録を確認したりし、どんな場所かをひたすらイメージしていました。

◆職場巡視する部署の人への事前連絡

職場巡視を行う場所は健康管理室の外であることがほとんどです。
つまり、実際保健師が働いている場所ではありません。
そのため、働く人の「生の声」を聞いたり、
改善を協力してもらったりするための立会人が必要になります。
事前連絡では「職場巡視ってなんだっけ?」と言われないように、
職場巡視の主旨やチェック箇所を丁寧かつ簡潔に説明することがポイントだと学びました。

緊張の職場巡視当日、そのとき学んだことは?
職場巡視の当日は事前に準備した「職場巡視チェックリスト」を元に、
照度や空調(室温、湿度)など空間の環境から、作業する場所の状態、
防災への対策まであらゆる箇所を確認します。
私の事業所はデスクワークがメイン、ノートPCを利用しています。
ですので、作業姿勢が無理な体勢になっていないか、机といすの高さは適切か、
机上や足元の整理整頓の状態を重点的に確認しました。

実際、巡視を行い、私メディ子は次のことを学びました。
•テレワークなどで出勤者がいない部署があるため、立会いをお願いする場合は部署のことをよく知っている方にお願いした方が良い
•デスクのレイアウトや社員同士が会話をしている様子から、部署の忙しさや人間関係が見えてくる

巡視後って何をやるの?
職場巡視の実施後、次は事後対応です。
実際やってみると実施そのものよりも実施後の対応が重要だと感じました。
事後対応として、どのように私が行ったかをお伝えします。

  • 1.記録の作成

巡視後はその場で産業医に改善箇所を口頭で確認しますが、
巡視のチェックリストとともに記録に残します。
この記録に残すというのがとても重要です。
なぜかというと、準備段階で過去の記録を確認したように、どこが指摘されて、
どう改善されたかの経過を追えることで、前任からの対応を受けて、
職場づくりの向上につながるからです。

  • 2.職場巡視部署への報告

私の所属する健康管理室では、メールで職場巡視部署に報告しています。
気を付けたことは、改善箇所を指摘するだけではないということです。
次回も気持ちよく職場巡視へ参画してもらえるように、良いところもフィードバック、
改善箇所は、指摘事項だけでなく具体的な改善方法についても先輩保健師や産業医と相談し、
部署に提示しました。

  • 3.衛生委員会での報告

50人以上の事業所では衛生委員会を月1回開催することが義務となっています。
私の事業所も衛生委員会を月1回行っていますので、職場巡視の結果と現場の状況について、
写真を活用し報告しています。
そこで何を報告するかは事前に準備しておいたことでスムーズにできました。

  • 4.後日、改善状況の確認

職場巡視をした部署へ報告を行ったあとは、その後改善されたかどうかを確認することで
職場環境の改善につながります。
私は1カ月後を目安にメールを送ったり、2回目の職場巡視が組めそうならば、
そこで確認としたりと状況に合わせて、先輩と相談しながら行いました。
どちらにしても部署への連絡は必要ですね。

駆け出し保健師メディ子、職場巡視への同行から保健師の役割を考えた
職場巡視は衛生管理者や産業医は労働安全衛生法で義務づけられていますが、
保健師の義務ではありません。
ですが、職場巡視に同行したことで、保健師の役割について改めて考えるきっかけになりました。
それは、対象部署に専門的知識を分かりやすく伝えることです。
例えば照度、産業保健師ならば手元の照度は300ルクス必要だということは
ご存じだと思いますが、保健師以外の人には、一般的な用語や知識ではありません。
作業環境ひとつとっても、そこに意味があることを情報発信したり、
衛生委員会で解説したりして、部署への浸透を促し、
社員自らが働きやすい職場づくりに参画できるような支援をすることが
保健師としてとても重要な役割だと考えています。

◆まとめ

社員が働く、生の職場環境に身を置くことで、沢山の職場巡視のメリットを実感しました!
・社員の働く環境を直に知ることができる
・社員との意見交換ができる
・保健師のことを知ってもらえる
そして、職場環境を見る・知ることは健診事後措置などの社員への健康支援にも
働き方を想像しながらの支援へ活かしたいと思いました。
職場巡視での学びを生かして、他の業務についても、まずは目的や内容を理解したのち、
実務へ取り組むことを心掛けたいです。
駆け出し保健師メディ子、スーパー保健師になれるように日々精進していきます!