MEDIVA健康コラム

忙しい朝の味方!コンビニで簡単朝食!

2016年06月28日(火)

近年、朝食の重要性は多くのメディアで取り上げられるようになりました。

朝食をとることによって、脳の働きを活発にして仕事や勉強の効率を上げたり、大腸の働
きをよくして便秘を予防しお肌の調子もよくなるなど、体に良いことがたくさんあります。

逆に朝食をとらないと、1日のスタートに必要なエネルギー補給ができず、寝ている間に
下がった体温も上がらないため、疲労感や体力の低下にもつながってしまいます。

また前日の夕食から昼食までと食事の時間が空きすぎてしまうことは、体が飢餓状態にな
るため、昼食で食べたものを吸収しやすく太りやすくなったり、糖尿病になりやすい生活
習慣のひとつとも言われています。

朝食をとる習慣がない方は、コンビニを活用して始めてみませんか?

今回は朝食習慣をつけるためのステップアップの方法をお伝えします。

<理想的な朝ごはんとは?>

朝ご飯は、

・エネルギー源となる『主食(ごはん・パン・麺類など)』
・体づくりの材料となる『主菜(肉・魚・卵・大豆製品など)』
・体の調子を整えてくれる『副菜(野菜・海藻・きのこ類など)』

を揃えることが理想です。

1日の始まりは、ストレスで消耗しやすいビタミンが摂れる『果物』や、カルシウムなど
のミネラルが摂れる『乳製品(牛乳・ヨーグルト・チーズなど)』を加えると更に栄養バ
ランスも整います。

例えば、「ごはん・豆腐の味噌汁・目玉焼き・サラダ・オレンジ・牛乳」といったメニュ
ーはバランスが良い食事ですが、いきなりこのような朝食を摂ることはとてもハードルが
高いと思いますので少しずつ始めていきましょう。

 <朝食習慣を身につけるための方法>

【ステップ1:食べやすいものからスタートしましょう】

朝は食欲がわかない、いきなり食事を食べると気持ち悪くなってしまう、そんな方はまず
は簡単に食べられる果物や飲み物からスタートすることをお薦めします。

 ・バナナ・カットフルーツなど
 ・牛乳・豆乳・野菜ジュース・トマトジュース・ココアなど
 ・カフェオレ(牛乳多めで)

【ステップ2:主食+もう一品補給してみましょう】

脳の働きを活発にしてくれる主食と体を作るたんぱく質の多い食品をもう一品食べてみま
しょう。

 ・おにぎり + ゆで卵
 ・パン + チーズ
 ・シリアル + ヨーグルト

※おにぎりは玄米や雑穀、わかめや五目ごはん等、具材の入ったもの、海苔で巻いたもの
を選ぶと食物繊維やミネラルなどの栄養素もプラスできます。
※パンはメロンパンやクリームパンなどの甘いパンではなく玄米やライ麦入りのパンもし
くはサンドイッチがおすすめです。
※これにステップ1の飲み物を追加すると、さらに栄養バランスがアップします。

 【ステップ3:簡単にとれる主食・主菜・副菜を食べてみましょう】

 バランスよく食べることを意識して選んでみましょう。
   
 ・おにぎり(鮭などの大き目の具材が入ったもの)、納豆巻き等ひとつ+野菜サラダ・果物
 ・サンドイッチ + 野菜ジュース・牛乳・豆乳

※カルシウムを多く含むチーズやヨーグルト、タンパク質を増やす目的としてちくわやソ
ーセージなどをプラスするのもおすすめです。

健康を意識して高い健康食品を買ったりスポーツジムに通い始めたりすることよりも、ま
ずは朝食をとる習慣を身につけることが健康な体作りへの近道です。

朝の栄養のとり方が良くなると今まで以上に活力ある1日をスタートすることができます。
コンビニなどをうまく活用して、できるステップから朝食習慣をステップアップしていき
ましょう!

(管理栄養士 冨加見 恵)